「異人たちの館」折原一

2018年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」
 

樹海で見つかった白骨死体。近くに落ちていた免許証から、失踪した小松原淳と推定された。それでも、淳の母は息子の帰還を信じて、売れない作家志望の島崎に息子の伝記の執筆を依頼する。
 

幼少期までさかのぼって調査を進める中で、淳の周りで数々の不穏な事件が起きていることが明らかに。更に、過去の出来事だけでなく、現在もちらつく謎の男の存在・・・
 

インタビュー、新聞記事、小説、モノローグ・・・と、異なる文体で構成される600ページもの長編ながら、結して冗長な感じはなく、謎が謎を呼ぶ展開で一気に読んでしまいました。

 
異人たちの館 (文春文庫)

異人たちの館 (文春文庫)

  • 作者: 折原 一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/11/25
  • メディア: Kindle