「儚い羊たちの祝宴」米澤 穂信

米澤 穂信さんの「儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)」。

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」を共通点とした5つの事件が描かれた短編集。

Twitterで評判が良かったのですごく期待して読んだのですが、一話目を読み終えた時には、正直なところ、「う~ん」という感じでした。しかし、読み進めて行くと、手記のような文体で淡々と語られるダークな世界観に引き込まれていきました。

「バベルの会」がキーワードとして登場するものの、あまり繋がり感を感じることなく進むのですが、最終話できちんとつながります。ちょっと怖いですが、印象に残る作品でした。

また、私は一度読んだだけでは理解しきれず、ネットで解説を見てようやく理解できたところもあったので、読解力が要求される作品かもしれません(私の読解力の問題化も!?)。