「十角館の殺人」綾辻行人

 

ツイッターでものすごく評判が良かったので、ずっと気になっていた作品。
 
孤島の大邸宅を舞台にした連続殺人・・・という、昔ながらの推理小説という感じでしたが(建物の見取り図や孤島の地図も登場!)、最近のミステリーの傾向と違って逆に新鮮でした。
 

あとがきの中で、作者は「地べたを這いずり回るようなリアリズムは嫌い」と言っていますが、現実感度外視で世界観を作るのではなく、大邸宅が舞台となる必然性や動機にもきちんとリアリティがあり、最後まで楽しめました。

 
十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)

十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)