「占星術殺人事件」島田荘司

密室で殺された画家と、体の一部を切り取られて惨殺された6人の娘たち。一体誰が?どうやって?? 事件から40年以上経過して明らかになった新事実から、真相が明らかに・・・
同じ御手洗さんシリーズの「 改訂完全版 異邦の騎士 (講談社文庫) 」では、初っ端からつかみがあり、読み手を引き付けるようなストーリーが展開されますが、本作では、読者を突き放すような手記(登場人物・カタカナ・記号がいっぱい)で始まり、最後まで「誰が、どうやって?」の謎解きがメインの作品となっています。
巷の評判が高いので謎解きが好きな人はすごく好きなのかもしれません。が、そうでない人にはあまり向かないかも。私は冒頭の手記で匙を投げそうになりました(こんなことは初めて・・・)。
「絶対犯人を当ててやる!」、「トリックを見破るのは得意!」という、腕に覚えのある方は是非挑戦してみて下さい。
 
占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)