「手紙屋」喜多川泰

 

就職活動で悩む主人公と、手紙を通じて人の人生に役立つ情報を提供する「手紙屋」の間で交わされる手紙のやり取りで進行する物語。
 

自分が就職活動をしていた時、或いは、今も持っているであろう「働くこと」に対する、自分の価値観や心構えを見直す良いきっかけになったと思います。コロナ禍で、安心・安泰というのが難しい今こそ読むべき本なのかもしれません。
 
  • 必要条件だけ見たそうとするのではなく、様々な経験をしたり、必要条件を満たす以上の勉強をする
  • 目の前にやってくるものを取捨選択しない。その時の自分で判断すると、自分の持っている可能性を開花させられない
  • 失敗をした人は「才能」を理由に挙げる。成功した人は「情熱」を理由に挙げる
 
といったことは、就職に限らず、意識していきたいと思います。たまにこの本を開いて、自問自答するようなことも良いかもしれません。
 

最後に、意外な展開と心温まる結末が用意されているのは、さすがです。

 
手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜

手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜